焚き火考現学
古野 寛
沢にたき火は欠かせない。燃え盛る炎を見ていると夢幻の境地に誘い込まれてしまう、とは言うもののふと俗世界のことを考え、たき火の燃やし方の中に真理を教えられてしまうのである。
・まず太い木々を並べて敷き、熱が逃げるのを防ぐと共に風通しをます。
→事業開始にはしっかりしたベースと暖かいバックアップが必要。
・始めは細かい枝を重ねて押さえ、煙のままでもあおがず、温度が上がり、炎の上がるのをじっと待つ。
→プロジェクトの始めはたとえ成果が出なくても我慢してじっと待つこと、むやみに焦って組織をいじったりしない。
・細かい枝からじょじょに大きい枝に。
→ひとつひとつの細かい実績を積み重ねていくことが肝要。いきなり大きな仕事にとりかかっても挫折する。
・大きい木だけではうまく燃えない。
→大物だけでなく、小物、サポート部隊も含めて適材適所が必要なのです。
・あまり扇ぎすぎると「あおぎクセ」がつく。
→指示待ち族の集団にしないためにも自主性を育てよう。
・常に生乾きの木を側に置いて乾かしていくこと。
→常に世代交代を考えて若者を育てて行くことが長期の繁栄につながります。
・オキが溜まってきたらかき混ぜる。
→老害に注意してショック療法をしたり、風通しを良くすると組織は活性化する。
・大きいたき火ほど簡単。
→周りを巻き込んで大きな動きにしたほうが成功しやすい。
元気のいいたき火は気持ちのいいものです。こんな時くらい仕事のことは忘れようネ。酒が足りないかな?
(1993.10.31)