・水流の側を登ることが多い。水流の中は意外とホールドも多く、滑りにくい。
・滝の落ち口は一般に厳しい。水で磨かれている上にハンドホールドが少ない。
・立木の利用も頭に入れる。その場合は水流よりも側壁に近い方をたどる。
・岩が順層か、逆層かは大きな違いである。
・ルートを見るには滝に遠からず、近からずの位置で見ることが大事である。遠すぎると厳しく見えるし、近すぎると易しく見え、しかも核心部の落ち口が見えない。
・岩の欠けや剥がれに十分注意が必要。確認しながら登ろう。
・垂直に近い滝の場合はザックを置いて空身で登り、ザックを引き上げる方法が安全である。3人以上の場合は二人が登ってからザックを引き上げる。
・ショルダー(肩車)は低い滝の場合は有効である。もちろん体の大きい人が台になる。
・ツルツルの滝など、ホールドが無いけれど少し登ればなんとかなる場合はハーケンを打ち込んでそれを手がかりや足がかり、シュリンゲを使ってのアブミなどにして登る。何でもありの世界なのである。
・高巻きが必ずしも安全とは限らない。側壁が立っている場合や滝が高くない場合はいろいろ滝を直登するトライをしてから高巻きの決断をしよう。
・滝上の降り口をあらかじめ下から見定めて目印になるモノを覚えておこう。降りるときも懸垂下降などしたくないから。
・一般的には沢の曲がっている内側をルートに取ることが多い。
・立木を利用することが基本である。高巻きに掛かる前にルートを読んでおこう。
・滝に一度近づいてからルートを探そう。場合によっては滝のすぐ側を登れる場合もある。遠くから一瞥して駄目だと思わないこと。近づいてみてだめなら戻ればよい。
・高巻きの開始はなるべく緩やかなところを探すこと。
・ルートがはっきりしない場合は最悪のことを考えて水を水筒に入れておく。高巻き途中のビバークもあり得る。
・ルンゼが入り込んでいる場合はそれを使った方が楽な場合が多い。二俣に大きな滝があるときはもう一方の枝沢を登ってトラバースすることもある。
・高巻きは小さく、最短距離で落ち口にでるのが望ましい。むやみに高く登らないこと。しかし、間にルンゼを越す必要があるときは高く追い上げられることが多い。
・トラバースの場合は岩の根本に良いルートがあることが多い。
・高巻きルートによっては途中で思ったより悪い場合があり、その場合にザイルやバイルやスパイク足袋を出す必要がでてくる。その時に素早く出せるようにあらかじめ準備しておこう。
・立木を使う場合は枯れ枝に注意し、なるべく複数の木を掴もう。この時もフットスタンスを確認すること。変に滑ると手だけでは支えきれない場合がある。また疲れを防ぐために枝にぶら下がる時間はなるべく短くして足で立つようにする。トラバースで立木を使うときは上からのっかかるようにして体重を移動していく。
・降りる場合はなるべく灌木の多いところを探す。沢が折れ曲がって突き出ている尾根状の部分は下まで灌木が続いていることが多い。場合によってはルンゼを使って降りる場合もあるが下が滝になっていることもあるので注意。
・ゴルジュやチョックストーン滝など両岸が狭い場合、また樋状の滝などで通常には登れない場合は突っ張りを使う。両足を開く場合と両手、両足で突っ張る場合がある。ただ高度がある場合、滑った場合には危ないので緊張感をもってやること。両足の突っ張りではザイル確保が可能だ。
・いわゆる泥壁の場合が多い。つま先をねじ込むように、また腰を直角くらいに曲げて体重をなるべく垂直にかけるようにする。
・バイルは頼りになる。場合によってはダブルアックスもあり得る。この時も足の置き場はきちっと見ること。バイルでステップを作って進むと後続メンバーも楽である。
・足の置き場として草の株の上部に置くと滑りにくい。
・ノンスリップ靴、いわゆるスパイクアイゼンは効果的である。ただし過信は禁物。
・草をホールドとして使うときは押しつけるようにして使う。
・泥が濡れている場合はラストの人は滑りやすくなるので初心者はセカンドに入れること。