日高/ソエマツ岳南西面直登沢〜中ノ川

2012年8月11日〜15日

 メンバー:T邉・M内・K原(記録)

 念願の日高の沢に行ってきました。当初の予定通りとはいかなかったものの、日高の沢を満喫、十分満足のいく山行となりました。二人の強力なメンバーに感謝。

8/11 前日までの雨で、沢は増水気味。長い林道歩きの間に減水することを願いつつゲートから出発。2時間40分の林道歩きの後、入渓。約2時間でソエマツの南西面直登沢出合に到着。幕とする。

8/12 気合を入れて5時出発。まずはゴルジュがお出迎え。c570で右に沢を分けると、今度は滝が現れ、第1核心に突入する。弱気になっているのだろうか、登れる気がせず高巻きの連続となる。中でも、M内さんがザイルを伸ばした左岸からの高巻きは悪く、フォローでも冷や冷やものだった。c700付近でいったん落ち着いたかと思う間もなく、c800付近で10m滝に、右からの大高巻きを余儀なくさせられる。M内さんの好リードが光る。その後も滝が連続し、ザイルを出したりして登っていく。どうやら核心は越えたかと思われるc1100付近で、何とか泊まれるスペースを発見、時間も17時にならんとしていたので、ここで幕とする。夜は晴れて、星が輝いていた。

8/13 午後からの雨予報に、今日はソエマツを越えて中ノ川側で安全な場所に泊まることを目指して出発。ここから上部もトイ状の滝などが連続して現れる。2時間ほどで稜線、そこから少々藪を漕いで、8時にソエマツ岳山頂にたどり着いた。まずは1つ目の沢を登ったということで、3人で握手。中ノ川側へ下降するころには、予報より早く雨が降ってきた。中ノ川からの下降は、上部は藪、そしてひどいガレとなる。傾斜が緩くなり左からの沢が合流するc650付近は、雪渓が沢全体を覆っていた。沢が濁り始めている。そこから少し下った所に安全な場所を発見、早々に幕とする。雨は次第に激しくなり、沢も増水しているが、タープの下での焚火は快調、明日の行程を心配しつつもいつもの楽しい夜となった。
s-CA3E0017.jpg
8/14 明け方近くまで雨がタープを叩いていた。早く起きても増水が引かないだろうと朝寝を決め込む。朝7時頃、天気の良さに起きだす。沢は少々増水気味だが、昨日よりは減水していたので、9時に出発。支六の沢の出合はゴルジュとなっており、今日の水量の多さだと、中を行く気になれない。左岸の尾根を乗っこして支六の沢に入った。ここからは水につかることが多くなり、今日の天気の良さに感謝する。泳いで取り付くゴルジュはT邉さんが突破、こういうゴルジュには本当に心強い。水量が多いせいか、1か所高巻いて懸垂で降りる所もあり、結構時間がかかる。奥の二俣にはあまりい天場がなく、当初予定の右俣を見送って、中ノ岳に詰める左俣に入り、少し行った所で幕とする。
s-CA3E0018.jpg
8/15 サブルートの中ノ岳北東面直登沢を遡行する。ナメに連曝が混じり、なかなか楽しい。20m滝は登れず左岸からの高巻きとなるが、下に更に滝が見えるため、しばらく高巻いてから微妙なバンドを伝って下りた。そこからしばらく沢はおとなしくなり、お気楽モードになるが、再び連曝が始まり、何回かザイルを出して登る。明日の悪天を考えると今日中に神威山荘へ下りたい。上部も小滝連続となり、なかなか楽しいが、時間が気になる所である。ようやく中ノ岳山頂に抜けたのは、14:20だった。ニシュオマナイ川の下降は、藪とガレだけだと思っていがた、上部には結構滝があり、微妙なクライムダウンとなる所もある。1か所懸垂を必要とした。傾斜が緩んでからは、ひたすら下降、時間との競争で、T邉さんがすっとばしていき、必死で後を追う。おかげでまだ日のあるうちに本流との出合に到着した。登山道も無事発見して、暗くなる前に神威山荘へ到着し、5日間の充実した山行を終えた。
s-CA3E0021.jpg

toma について

東京都山岳連盟所属 [沢登り・雪山・山スキー・アイスクライミング・山岳会]
カテゴリー: 未分類 パーマリンク