中部日高遡下降

【日時】2016年8月10日~14日

【メンバー】M内L・K(以上他会)・K原(記)

【コース】歴舟川~ヤオロマップ川左沢~1599峰北東面直登沢~サッシビチャリ川下降~ペテガリ西沢~ペテガリ岳~キムクシュベツ川下降~歴舟川

再び、日高に「帰ってきた」。懐かしの沢を一部たどりながら、新たなるメンバーを加えて。事前に懸念していた通り、ヘロヘロで少々足を引っ張ってしまったが、予定通りの行程を行けたということで、許してもらえるだろう。日高の奥深さにまた触れることができた。5日間の好天と、強力メンバーと、何より日高の山々に感謝!

8/10 M内さんの先輩OBに林道を車で送っていただき、歩きだす。入渓は橋桁の残骸の所から。しばらくは容易な川原を進む。2時間ほどで、キムクシュベツ川との出合に到着。ここからヤオロマップ川へと入る。しばらくは川原歩きだが、やがてゴルジュとなり、左岸から巻く。途中懸垂で沢に下りるも、すぐにまたゴルジュで、再び左岸から巻く。そこを過ぎると沢は開け、少し行った川原にて幕とする。

ここから入渓

ここから入渓

8/11 今日は1599峰を乗っ越して、サッシビチャリ川の予定だ。二俣で右沢を分けると、きれいなナメとなる。少し行くと、1599峰北東面直登沢と出合う。ここからはそれまでと違い、一気に高度を上げ始める。60mの連瀑を皮切りに、滝・滝・滝。ザイルを出して登ったり、巻いたり、忙しい。最後、小滝の連続を過ぎると藪に突入、藪こぎしばらくで1599峰に到着した。感慨にふけっていたいが、そうもいかず、サッシビチャリ川に向け、下降を開始する。ルベツネ沢出合の手前が天場適地だったので、そこで幕とした。

滝時々ナメ

滝時々ナメ

滝また滝

滝また滝

滝の前で

8/12 まずは西沢出合まで、サッシビチャリ川を下降する。西沢に入ると、いきなりゴルジュが始まる。大きな滝こそあまりないが、小滝の手前にはゴルジュを伴った釜、ヘツリ・泳ぎ・高巻き等駆使して、Kが次々突破して行く。うーん、頼もしい。懸念された天場も何とか見つかり、晴天と高めの気温に感謝しながら幕とした。

ペテガリ西沢で

ペテガリ西沢で

ゴルジュをまたいで突破

ゴルジュをまたいで突破

滝は続く

滝は続く

8/13 20m滝を皮切りに、再び、滝・滝・滝。c1500を過ぎると、流石におとなしくなり、早々と藪に突入。少々方向を間違えたか。幸い藪はそれほど濃くはなかったが、少々長く藪こぎして、ようやく稜線にたどり着いた。ペテガリ山頂はすぐそこ、晴れた山頂に感激もひとしおである。ゆっくりのんびりしていたいが、翌日夜から天候悪化の情報に、重い腰を上げる。しばらく稜線を北上してからキムクシュベツ川のBカール目指して下り始めた。Bカールを過ぎると、ナメ滝が現れ始める。藪を使用しながらのクライムダウンが続く。三俣を過ぎると、今度は所々ゴルジュが現れ始める。記憶では、ずっとゴルジュで泳ぎまくった気がしたが、水量が少ないせいか、普通に歩いて通過できるゴルジュも結構あった。できるだけ下ろうと言っていたが、早々に私がヨレ出したので適当な川原で幕とした。

ペテガリ山頂にて

ペテガリ山頂にて

Bカールにて

Bカールにて

延々と続くナメを下る

延々と続くナメを下る

?番目の函

?番目の函

8/14 すっかり川原歩きモードになっていたが、そこから結構な泳ぎがあり、体がすっかり冷えてしまった。ヤオロマップ川との出合を過ぎればあとは川原歩き、のんびりと歩かせてもらう。橋桁の所で大休止、あとは踏み跡をたどって、4時間の林道歩きにならないことを願いつつ、無事OBの方の待つ車へ到着したのだった。

toma について

東京都山岳連盟所属 [沢登り・雪山・山スキー・アイスクライミング・山岳会]
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